4月29日午前1時に乗った列車は、5月1日午前3時にアウランガーバードに着きました。実に26時間列車に乗っていたことになります。私はずっと3段ベッドの一番下に横になっていました。座ったりすると、すぐに他の乗客が私の席に腰かけて他の乗客とおしゃべりしています。これがなかなか離れてくれません。ですので私は自分の場所を確保するために横になっているしかありません。
アウランガーバード駅に着き、すぐにオートリキシャで予約していたホテルに向かいました。駅から2kmぐらいの所で、オートリキシャ代は150Rsで合意しました。高めですが、深夜料金と言っていました。本当は夜中の移動はしたくはないのですが、長距離の移動で疲れていましたの早くホテルで休みたかったからです。
駅前に政府公認の旅行代理店が入ってるホテルがあり、そこを検討したのですが、評判がよくありません。ホテル紹介サイトにも出ていません。かなり設備が古そうです。
ホテルでいったん寝て、朝7時30分の朝食を食べた後、エローラ遺跡に行くために、セントラルバススタンドに行きました。ホテルから徒歩5分です。
バス乗り場に来ましたが、ヒンディー語ばかりでどれがエローラ行きなのか全くわかりません。話しかける人がいて、ここがエローラ行きだと教えてくれました。チップを要求されましたが、私は首を横に振りました。オートリキシャの運転手で安くすると言われました。
ただで親切にする人は絶対にいません。
かなり強引に乗らないと、バスに乗れません。代金は乗ってから車掌から買いました。(32Rs) 満席で、ずっと立ったままでした。
40分ほどでエローラ石窟群のすぐ前に停まります。入場料は外国人は250Rsです。インド人は10Rsです。カメラ持ち込み料金は25Rsです。
入ってすぐに目の前に最も壮麗な第16窟カイラーサナータ寺院が現れます。
ラーマーヤナの彫刻と寺院を支える象の石像です。
シヴァ神です。
御本尊のリンガです。
岩をくり抜いて寺院を作ったそうです。
ヒンドゥー教に関してはなんの知識も持ち合わせていませんのでなんとも言えませんが、動きのあるにぎやかな印象を与える寺院でした。
エローラの遺跡群は南北に34窟あり、南から順番が付けられていて、1から12番までが仏教石窟群で、13から29番までがヒンドゥー教石窟群で、30から34番までがジャイナ教の石窟群になっています。
最初に16窟を見て、その後南に向かって1番まで見て、その後北上して34番まで見られるものはすべて見て回りました。5時間ぐらいかかりました。
第12窟の石像です。
第10窟の仏像です。仏教寺院はヒンドゥー教寺院に比べて地味です。
右手に見える第27窟の前で石階段が通行止めになっています。ですので一旦車の通れる道へ迂回して第29窟の前に出てくることになります。間の28窟は見学できません。
そして、第30窟から第34窟のジャイナ教寺院までは1kmぐらい離れているので、丁度よくというべきか、第29窟の前でオートリキシャが待機しているので、そろそろ足にも疲労が来ていることも相まって、オートリキシャの呼びかけに答えることにしました。
ジャイナ教寺院まで行って、エローラ遺跡の入口まで送迎で150Rsと言いました。私は100Rsまで値切りました。これでも高いかもしれません。
第32窟ジャイナ教寺院です。
帰りは公共バスを待っていましたが、なかなか来ませんので、エローラの遺跡群の出口でオートリキシャに頼んでホテルまで帰りました。700Rsしたのでかなり高いと思いました。それでも帰るしかありません。
ガイドブックを見ると出口に乗合ジープがあるとありました。私は気づきませんでした。
個人で行く方法もありますが、たいていの人はアウランガーバードのホテルや旅行代理店で送迎バスのあるツアーを利用しているようです。